#6 データ型について

Accessのテーブルデザインにおいては、データ型の設定は非常に重要です。例えば、数値型に設定したフィールドにはアルファベットなどの文字は入力できません。同じ数値型であってもバイト型のフィールドには255よりも大きな数値は入力することができません。それ以上の数値が入力される可能性がある場合には、整数型や長整数型、あるいは単精度浮動小数点型などに設定する必要があります。また、どんなに小さな値であっても、小数点を含む値を保存するには、単精度浮動小数点型などにしなければなりません。また、テキスト型にはアルファベットや数字、漢字、ひらがな、記号などを自由に入力することができますが、255文字までの制限があります。それ以上の長い文字を入力するにはメモ型を設定する必要があります。

このように、データ型の設定にあたっては、今後データベースを運用していく中で、最大・最小でどのような値が入力されるかを想定しておく必要があります。下表にその範囲を示しますので、これを参考に設定してみてください。ただし、例えばバイト型のフィールドにすでにデータが入力されている場合、それを整数型に変えたからといって、それまでに入力されたデータが消えてしまうわけではありませんので、あまり心配することはありません。入力可能範囲が「バイト型<整数型」の関係にあるからです(逆の変更のケースではデータが消えてしまう可能性があります)。必要に応じて、あとからデータ型を拡張することも可能なのです。

データ型 概要
テキスト型 最大255文字までの文字データを格納します。
メモ型 65,535文字までの、長い文字データを格納します。
バイト型 0 〜 255 の範囲の数値を格納できます。小数は格納できません。
整数型 -32,768 〜 32,767 の範囲の数値を格納できます。小数は格納できません。
長整数型 -2,147,483,648 〜 2,147,483,647 の範囲の数値を格納できます。小数は格納できません。
単精度浮動小数点型 負は -3.402823E38 〜 -1.401298E-45 の範囲の数値を格納できます。正は 1.401298E-45 〜 3.402823E38 の範囲の数値を格納できます。
倍精度浮動小数点型 負は -1.79769313486231E308 〜 -4.94065645841247E-324 の範囲の数値を格納できます。正は 1.79769313486231E308 〜4.94065645841247E-324 の範囲の数値を格納できます。
日付/時刻型 日付および時刻の値を格納します。
通貨型 通貨の値を格納します。
オートナンバー型 新しくレコードが追加されるたびに、自動的に番号が割り振られます。
Yes/No型 YesまたはNoのいずれかの値が格納されます。
OLE オブジェクト型 ExcelワークシートやWord文書、画像、音声などのデータが格納されます。
ハイパーリンク型 ホームページアドレスなどが格納されます。

| Index | Prev | Next |

 

Copyright © T'sWare All rights reserved