Chapter3-6 プロパティ

プロパティとは

「プロパティ」とは、そのオブジェクトの静的な性質や属性を表すものです。人間に例えると、下図のようなものがプロパティとして考えられます。




■和英対比表(VBAで比較的使用頻度の高いプロパティ)
フォームオブジェクトなどに関しては、プロパティシートで設定する要素はほとんどVBAからも設定できると考えてよいでしょう。
ただし、プロパティシートは日本語表記で、一覧から選択してプロパティを設定したりしますが、VBAではすべて英語表記でプロパティを指定し、かつプロパティ値もコードウィンドウから直接入力します。そのため、プロパティの日本語と英語の対比も、ヘルプなどを使って知っておかなければなりません。
VBAの英語表記 日本語表記
AllowAdditions 追加の許可
AllowDeletions 削除の許可
AllowEdits 更新の許可
BackColor 背景色
BackStyle 背景スタイル
BorderColor 境界線色
BorderStyle 境界線スタイル
BorderWidth 境界線幅
BottomMargin 下余白
BoundColumn 連結列
Caption 標題
ColumnCount 列数
ColumnWidths 列幅
ControlSource コントロールソース
DefaultValue 既定値
Enabled 使用可能
Filter フィルタ
FilterOn フィルタ適用
FontItalic フォント斜体
FontName フォント名
FontSize フォントサイズ
FontUnderline フォント下線
FontWeight フォント太さ
ForeColor 前景色
Format 書式
Height 高さ
IMEMode IME 入力モード
VBAの英語表記 日本語表記
InputMask 定型入力
InsideHeight フォームウィンドウ高さ
InsideWidth フォームウィンドウ幅
Left 左位置
LeftMargin 左余白
LinkChildFields リンク子フィールド
ListRows リスト行数
ListWidth リスト幅
LinkMasterFields リンク親フィールド
Locked 編集ロック
Name 名前
OrderBy 並べ替え
OrderByOn 並べ替え適用
RecordSource レコードソース
RightMargin 右余白
RowSource 値集合ソース
RowSourceType 値集合タイプ
SourceObject ソースオブジェクト
SpecialEffect 立体表示
TextAlign 文字配置
TimerInterval タイマ間隔
Top 上位置
TopMargin 上余白
ValidationRule 入力規則
Value (値)
Visible 可視
Width
※プロパティシートにはない、VBAからのみ扱えるプロパティもあります。
※VBAからは参照はできるが変更はできないプロパティ(読み取り専用プロパティ)もあります。


■プロパティを扱う構文
VBAにおけるプロパティは、次のような構文によって、現在の設定値を参照したり、別の値に変更したりすることができます。設定値の形式は、数値であったり文字列であったり、プロパティによって違います。あらかじめ指定する値の範囲が定められているものについては、なるべく組み込み定数を使うようにします。ただし、組み込み定数がなく、数値で指定するものもあります。

※実際のコーディングでは、正しいオブジェクトが入力されていれば、「.(ドット)」を入力した時点で、そのオブジェクトの持つプロパティの一覧がドロップダウン表示されます。



■プロパティの使用例

標題を変える

Private Sub コマンド0_Click()
  
  Me.Caption = "新しい標題"
  
End Sub


  • 「Me」は、そのフォームやレポートオブジェクト自身を表すキーワードです(通常は省略可能)。

背景色を変える

Private Sub コマンド1_Click()

  Me.Section("詳細").BackColor = vbRed
  
End Sub


  • フォームに背景色プロパティはないので、実際には詳細セクションの同プロパティを変えます。

フォームの高さと幅を変える

Private Sub コマンド2_Click()

  Me.InsideHeight = Me.InsideHeight * 1.2
  Me.InsideWidth = InsideWidth * 1.2

End Sub



フォーム名を表示する

Private Sub コマンド3_Click()

  MsgBox Me.Name

End Sub



フォームのデータ編集を禁止する

Private Sub コマンド4_Click()

  Me.AllowEdits = False

End Sub


  • テキストボックスなどの、データ連結可能なコントロールが使用不可となります。コマンドボタンが使えなくなるわけではありません。

テキストボックスに値を代入する

Private Sub コマンド5_Click()

  Me!データ.Value = 123456789

End Sub



テキストボックスのフォントを変える

Private Sub コマンド6_Click()
  
  Me!データ.FontName = "Times New Roman"
  Me!データ.FontSize = Me!データ.FontSize + 4
  Me!データ.FontBold = True
  Me!データ.TextAlign = 4

End Sub



テキストボックスの色を変える

Private Sub コマンド7_Click()

  Me!データ.ForeColor = vbBlue

End Sub



テキストボックスを使えなくする

Private Sub コマンド8_Click()

  Me!データ.Enabled = False
  
End Sub



テキストボックスを見えなくする

Private Sub コマンド9_Click()

  Me!データ.Visible = False

End Sub


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