メソッドとは |
オブジェクトは、ほとんどの場合、何らかの動作を行ないます。さまざまな動作を起こさせる命令を「メソッド」と呼びます。人間オブジェクトなら、次のようなメソッドが考えられます。
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VBAでのメソッドの記述 |
VBAでの記述においては、メソッドもまたオブジェクトに付随したものですので、オブジェクト名との組み合わせで指定します。
また、上図のカッコ内に示したように、動作にはその仕方や量が伴うものもあります。VBAにおいては、それをメソッドに渡す引数としてコントロールします。メソッドの種類によって引数の数やその内容は異なります。
※実際のコーディングでは、「.(ドット)」を入力した時点で、そのオブジェクトの持つメソッドが一覧表示されます。
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■メソッドの使用例
フォームを再クエリする |
Private Sub コマンド0_Click()
Me.Requery
End Sub
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編集したデータを元に戻す |
Private Sub コマンド1_Click()
Me.Undo
End Sub
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フォームを左上に移動する |
Private Sub コマンド2_Click()
Me.Move 0, 0
End Sub
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[既定のデータベースフォルダ]オプションを表示する |
Private Sub コマンド3_Click()
MsgBox Application.GetOption("Default Database Directory")
End Sub
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フォームを最大化する |
Private Sub コマンド4_Click()
Application.RunCommand acCmdDocMaximize
End Sub
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ステータスバーに文字列("データ"テキストボックスの値)を表示する |
Private Sub コマンド5_Click()
Application.SysCmd acSysCmdSetStatus, Me!データ
End Sub
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再クエリボタン(コマンド0)にフォーカスを移動する |
Private Sub コマンド6_Click()
Me!コマンド0.SetFocus
End Sub
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Accessを終了する |
Private Sub コマンド7_Click()
Application.Quit
End Sub
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VBEの自動メンバ表示と自動クイックヒント |
「自動メンバ表示」では、オブジェクトの持つプロパティやメソッド名、引数に指定すべき組み込み定数は、アイコンで識別できるようになっています。またこれらの表示においては、ドロップダウンしている状態で1文字ずつ入力すると、それらの文字で始まるメンバ項目にジャンプします。
また、メソッドや関数名を入力すると、どんな引数を持っているかも表示されます。これを「自動クィックヒント」機能といいます。
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Withステートメント |
「With」ステートメントを使うと、1つのオブジェクトに対する複数のプロパティの取得・設定やメソッドの実行を、簡潔に記述することができます。「With〜End With」で囲まれた部分は、オブジェクト名の記述を省略することができます。ただし、プロパティなどの前の「.(ドット)」は忘れずに記述してください。
■Withステートメントを使わないふつうの記述
■Withステートメントを使った記述 (Withの次に1ヶ所だけオブジェクト名を書きます)
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