オブジェクトとその階層構造 |
演算等の処理だけであれば、VBAの一般的な構文や関数を知っていればほとんど対処できます。しかし、テーブルやクエリ、フォーム、レポート、コントロールなどのAccess固有の”物”を扱うためには、その対象物の呼び方や構造を知っておかなければなりません。
ここで「人間」という”物”を考えてみます。人間の体は、大まかには次のような要素から構成されています。
AccessやVBAにおいては、上図の四角で囲まれた部分1つ1つの”物”を「オブジェクト」といいます。人間オブジェクト、頭オブジェクトといった表現をします。
そして、上図のように、多くの場合、それらは階層構造による関連性を持っています。
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■Access VBAにおけるオブジェクト階層構造の一部
■VBAコーディングにおけるオブジェクトの表記例
Accessオブジェクト |
Application |
データベースオブジェクト |
Database |
テーブルオブジェクト |
TableDef |
フィールドオブジェクト |
Field |
クエリオブジェクト |
QueryDef |
フォームオブジェクト |
Form |
レポートオブジェクト |
Report |
コントロールオブジェクト |
Control |
テキストボックスオブジェクト |
TextBox |
※コントロールオブジェクトはテキストボックスなどのすべてのコントロールを表します。
※DocmdオブジェクトもApplicationオブジェクトの下位に位置するオブジェクトです。
VBAの基本文法はAccessもExcelもWordもみな同じです。それぞれのオブジェクトを知ることでそれぞれのアプリケーションを操作できます。言い換えれば、AccessやExcelのVBAの違いは、操作するオブジェクトが異なるだけとも言えます。
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