#08 バーコード読み取り後の数量入力待ち状態の設定

商品のバーコードを読み取って商品コードを入力したら、次にその数量入力待ちの状態になるようカスタマイズを加えます。元の仕様では、商品コードを入力すると、商品マスタに登録されているその商品名が自動入力されるとともに、商品名の欄にカーソルが移動し、必要があればその売上伝票だけの商品名に変更できるようになっています。

ここでは、サブフォーム「frm売上伝票入力_sub」のデザインを変更することによって、商品コードを入力後すぐに「数量」欄にフォーカスが移動するようにします。その方法として「タブ移動順」プロパティを変える方法もありますが、今回の場合ではそれは適していません。順番を変えるだけでは、TabキーやEnterキーなどによっていずれは「商品名」の欄にフォーカスが移動してしまうためです。そこでここでは、タブオーダーは一切変えずに、「商品名」や「販売単価」、「販売原価」などのテキストボックスへそれらのキーでタブ移動しないように設定変更します。

  1. サブフォーム「frm売上伝票入力_sub」のデザインビューを開きます。
  2. 対象となるそれらのコントロール、つまり「商品コード」と「数量」以外のすべてのコントロールをまとめて選択します。Shiftキーを押しながら各コントロールを順番にクリックしていくことによって複数コントロールを一度に選択することができます。あるいは詳細セクション内のすべてのコントロールをとにかく全部選択してから、Shiftキーを押しながら「商品コード」と「数量」をクリックすることで、逆に非選択していくという手順もあります。
  3. 続いて、プロパティシートにおいて、「タブストップ」プロパティを"いいえ"に変更します。
  4. 最後にフォームを保存して閉じます。

一般的なレジ処理では、1つの商品は1つだけ購入されることの方が多いと思います。そこで、数量入力待ちの状態にするだけでなく、数量を毎回入力しなくてもよいようなカスタマイズも同時に行っておきます。

それには、「数量」テキストボックスのデフォルト値を「1」にするため、その「既定値」プロパティを「1」に設定します。それによって、商品コードが入力されると同時に「数量」欄には自動的に「1」が入力されます。そしてそのままEnterキーを押せば「1」が確定します。もし2ケ以上の売上であれば、従来通り、その値をキー入力すればよいわけです。
  1. サブフォーム「frm売上伝票入力_sub」のデザインビューを開きます。
  2. 「数量」テキストボックスを選択します。
  3. プロパティシートで「既定値」プロパティの欄に「1」と入力します。
  4. 最後にフォームを保存します。

変更前の商品コード読み取り直後の状態
変更前の商品コード読み取り直後の状態

変更後の商品コード読み取り直後の状態
変更後の商品コード読み取り直後の状態
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