Chapter 1 | アドインとは? | |||||||||||||||||||||||||||||||||
1-1.アドインの概要 1-2.アドインの種類 1-1.アドインの概要 アドイン(Add-In)には、その言葉からも分かるように"追加する"あるいは"付加する"という意味があります。それでは何を何に追加・付加するのでしょうか?。それはAccessが本来持つ「基本機能」に新たな「拡張機能」を追加するものです。拡張機能という中には、データベースのデザイン作業を効率化してくれるものや、より高度で複雑なデザインを簡単にしてくれるもの、あるいは複数の連続した操作や単純な繰り返し操作を楽にしてくれるものもあるでしょう。しかも、アドインと呼ばれるものは、機能を付加する対象のソフト(ここではAccess)自身でそれが作られているというのが一般的です。つまり、みなさんがお持ちのAccessだけでAccess用のアドインが作れるのです。 では、アドインとは具体的にどのような機能を持ったものを指すのでしょうか?。Accessユーザーの方であればおそらく細かい説明は必要ないでしょう。なぜなら、Access自身が実に多彩なアドインをあらかじめ持っているからです。そしてそのいくつかあるいはそのほとんどを、いつものデータベース開発ですでに利用しているはずです。もしアドインというものの存在を知らなければAccess本体の基本機能と思ってしまうかもしれませんが、それらはあくまでもアドイン、後から付加された機能なのです(同時に開発されているので「後から」というのは語弊があるかもしれません)。そしてファイルとしてもそれらのアドインは、Access本体であるMSACCESS.EXEとは別のものとして提供されています。これはちょうど、近頃のほとんどの大きなソフトウェアが、EXEファイル1つではなく、多くのDLLファイルとともに配布されて、そして協調して動作するのと似ています。 それではAccessに初めから組み込まれているアドインにはどのようなものがあるでしょうか?。確認の意味も含めて、そのいくつかを並べてみました。きっと馴染みのものばかりのはずです。
1-2.アドインの種類 上記のリストではアドインが3つのグループに分けられているのに気づきましたか?。実はアドインには、その働きから大きく分けて3つの種類があります。
ウィザードとビルダーについては、日頃からどこかしらで目にしているはずですので、だいたいの働きはお分かりだと思います。
ウィザードは、テーブルやクエリー・フォーム・レポートなどの[新規作成]ボタンをクリックしたときによく見かけます。また、ビルダーはプロパティウィンドウなどで右端にある小さな[...]ボタンをクリックしたときによく見かけます。そしてメニューアドインは"メニューアドイン"という名称を見ることはないかも知れませんが、特定のデザイン作業に依存することなく、メニューの[ツール]-[アドイン]から起動して使用されるものです。もちろん必ずしもこの定義に一致するとは限りませんが、だいたいそのような起動の仕方をしていると思います。Access2000から組み込まれた「アップサイジングウィザード」も、Access97では「SQL Serverブラウザ」とともに別途無償ダウンロードで入手できるアドインとして提供されていました。また、Access97では[ファイル]メニューからテーブルなどをHTML出力できるようになり、さらにAccess2000では「データアクセスページ」なるものも登場して、HTML関連の機能は充実する一方ですが、Access95の頃には「インターネットアシスタント」としてやはりアドインとしてHTMLファイルへのエクスポート機能が提供されていました。これらは、初めは基本機能になかったのが、アドインとして後から機能追加され、最終的には基本機能の一部のような扱いとして組み込まれるようになったいい例かも知れません。 次回からはさっそくアドインの作成作業に入っていきます。 |
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