6.1 データベースを開く

SQL Serverに接続してデータベースを開くには、次のような手順でPHPスクリプトを実行します。
  1. まず、「mssql_connect関数」を使って、SQL Serverに接続します。
    • この関数の引数には、「SQL Server名」、「ログインユーザー名」、「ログインユーザーのパスワード」を指定します。以下のサンプルスクリプトに記述されている「localhost」は、PHPが実行されるサーバーとSQL Serverが実行されるサーバーが同じマシンである場合に指定することができます。
    • 接続に成功すると、そのSQL Serverに対する「接続ID」が返されます。一方、接続に失敗した場合には、Falseが返されます。以降、そのSQL Serverへのアクセスに使う多くの関数でこの接続IDを利用することになりますが、接続するSQL Serverが1つの場合は、それらの関数の引数指定を省略することができます。
      ※たとえば、サンプルスクリプト中の「mssql_select_db($DBNAME);」は、正確には「mssql_select_db($DBNAME, $con);」と書きます。

  2. 1つのSQL Serverは複数のデータベースを管理しています。続いて、「mssql_select_db関数」を使って、その中のどのデータベースを処理対象とするかを選択します。

  3. 以降、各種SQL Server操作用のPHP関数を使って、データベースに対するさまざまな処理を実行します。

  4. すべての処理が完了したら、最後に「mssql_close関数」でSQL Serverとの接続を解除します。この関数についても、本来引数に指定する接続IDを省略することができます。省略すると、最後に開かれた接続が解除されます。
<?php

  $DBSERVER   = "localhost";    //SQL Serverサーバー名
  $DBUSER     = "testuser";     //ログインユーザー名
  $DBPASSWORD = "test";         //パスワード
  $DBNAME     = "NorthwindCS";  //データベース名

  //SQL Serverに接続
  $con = mssql_connect($DBSERVER, $DBUSER, $DBPASSWORD);
  if ($con) {
    print "SQL Serverに接続しました!<BR><BR>";
  }
  else {
    print "SQL Serverに接続できませんでした!<BR><BR>";
  }

  //データベースを選択
  $selectdb = mssql_select_db($DBNAME);
  if ($selectdb) {
    print "$DBNAME データベースを選択しました!<BR><BR>";
  }
  else {
    print "$DBNAME データベースを選択できませんでした!<BR><BR>";
  }


  /*******************************************************/
  /*  ここでデータベースに対するさまざまな処理を実行
  /*******************************************************/


  //SQL Serverとの接続を解除
  $con = mssql_close();
  if ($con) {
    print "SQL Serverとの接続を解除しました!<BR><BR>";
  }
  else {
    print "SQL Serverとの接続を解除できませんでした!<BR><BR>";
  }

?>
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