#01 パソコンレジへの改造のポイント

このシリーズでは、拙著「新版 商売繁盛!アクセスで販売顧客管理」の付属データベースをカスタマイズし、パソコンレジとしてのインタフェースを持った画面に作り変えていきます。

まず、次のような項目をその前提条件とします。
  • 書籍「アクセスで販売顧客管理」の付属データベースをカスタマイズするものとする
  • 今回の対象はその中の「売上伝票入力」画面のみとする
  • USBタイプまたはインラインキーボードタイプのバーコードリーダーを利用するものとする

パソコンレジとして仕上げるためのインタフェースのポイントとしては、次のようなことが考えられます。
  • 商品コードはJANコードとする
  • 商品現物に付いているバーコードをバーコードリーダーによって読み取り、商品コードを自動的に入力するものとする
  • マウスは使わず、レコード移動などもキーボードの矢印キーで可能とする
  • おつりの計算を行う
  • キーボード操作でデータの登録を行うとともに、それと同時に現金の入金処理やレシートの印刷を行う。

上記のインタフェースのポイントを基に、カスタマイズ後の売上伝票入力の操作や処理手順をまとめると次のようになります。これが今回の具体的なカスタマイズ仕様項目となります。
  1. 売上伝票入力画面を開いたら、"スポット顧客"として顧客コードを自動的に入力する。
  2. 直ちに商品コード入力待ちに状態にする。
  3. 商品のJANコードのバーコードを読み取って自動入力する。
  4. 続けて直ちに数量を入力できる状態にする。
  5. もし数量入力待ちの状態で次の商品のバーコードが読み取られたら、
       ・直前の商品の数量を「1」として確定する。
       ・カレントレコードを新規レコードに移動し、そのJANコードを自動入力する。
  6. "↑"や"↓"キーで商品明細のレコード移動ができるようにする。
  7. 最後の商品の入力欄で何らかのキーが押されたら、合計金額を表示する。
  8. 受取金額欄を新たに設け、特定のファンクションキーでそこにフォーカスを移動する。
  9. 受取金額を入力したらおつりを計算して画面表示する。
  10. 特定のファンクションキーでその売上伝票データを登録する。
  11. 登録とともにレシートを印刷する。

本シリーズでは、これらのカスタマイズ仕様項目に基づいて、1つ1つの具体的なカスタマイズ方法を順番に説明していきます。なお、既存データベースファイルをカスタマイズするための基本的な操作、たとえばフォームのデザインビューの表示やコントロールの配置方法等については説明を省略します。本書をお持ちの方は、付属CD-ROMのカスタマイズ編の文章をご参照ください。

※本シリーズの掲載内容をそのまま試すには、「新版 商売繁盛!アクセスで販売顧客管理」をご購入いただく必要があります。しかし、本文章は、本書読者に対するサポートとして掲載するものではありません。ここで紹介する内容に関するご質問には対応できかねますので、あらかじめご了承ください。
※本書をお持ちでない方につきましては、一般的なデータベースカスタマイズ手法の事例としてご利用ください。
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