#20 UpDownコントロール

UpDownコントロールは、マウスのクリックによって値を増減させるためのコントロールです。

このコントロールの最大のメリットは、テキストボックスと連結することによって、ノンプログラムで、マウスでその数値を増減できるというインタフェースを作れるところにあります。しかし残念ながら、Accessの場合は、そのフォームの特性上、UpDownコントロールのプロパティ設定によるテキストボックスとの一発連結はできません。では使う価値はないかというとそうでもありません。データ連結部分はプログラミングが必要となりますが、それでも次のようなメリットはあります。
  1. マウスで値を増減できる
  2. 最大値および最小値をあらかじめプロパティ設定しておくことで、入力制限が簡単にできる → コードレス
  3. インクリメント値をあらかじめプロパティ設定しておくことで、入力制限できる(10単位の入力制限などが簡単に可能となる) → コードレス
  4. コマンドボタンを2つ配置する手間が要らない
  5. コマンドボタン2つ分のデザインが1度で済む

ポイント

Minプロパティ、Maxプロパティ
それぞれUpDownコントロールによって設定できる値の最小値/最大値を設定します。
サンプルフォームでは可変範囲を0〜50に制限しています。

Incrementプロパティ
UpDownコントロールの矢印をクリックしたとき、一度に変化する量を設定します。
サンプルフォームでは、あからじめプロパティシートで5を設定してあります。

Valueプロパティ
UpDownコントロールの現在の値を取得します。
UpDownコントロールが操作されて値が変わるとChangeイベントが発生します。サンプルフォームではそのタイミングでUpDownコントロールの値をテキストボックスに代入するようにしています。


サンプルフォームの実行例




        これ以上は▲ボタンをクリックしても値は増えません。


サンプルDBのダウンロード

comctl_20.lzh(comctl_20.mdb)

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