Chapter5-5 レコードの読み込み

フィールドデータの取得

レコードの読み込みはOpenRecordsetメソッドで行なわれ、各レコードへのアクセスはMove系メソッドで操作します。各フィールドのデータは、カレントレコードのRecordsetオブジェクトのコレクションとして取得することができます。たとえば「タイトル」フィールドは、次のようないずれかの書式でそのデータ内容を得ることができます。



■すべてのデータを表示する例
Dim dbs As Database
Dim rst As Recordset

Set dbs = CurrentDb
Set rst = dbs.OpenRecordset("tbl書籍情報")
With rst
  Do Until .EOF
    Debug.Print !ISBN, !タイトル, !著者, !発行日, !価格
    .MoveNext
  Loop
  .Close
End With


■価格が3000円以上の書籍のタイトルと価格を表示する例
Dim dbs As Database
Dim rst As Recordset

Set dbs = CurrentDb
Set rst = dbs.OpenRecordset("tbl書籍情報")
With rst
  Do Until .EOF
    If !価格 >= 3000 Then
      Debug.Print !タイトル, !価格
    End If
    .MoveNext
  Loop
  .Close
End With


■Null値の扱い
テーブルから読み込んだフィールド値がNull(空)の場合、その値に対して演算を行うと、その結果もすべてNull値となってしまいます。そのような問題を回避するためには、「NZ」関数を使って、Nullである可能性があるフィールド値をゼロなどの別の値に置き換えて演算するようにします。
With rst
  Do Until .EOF
    Debug.Print !価格 + Nz(!消費税)
    .MoveNext
  Loop
  .Close
End With


※上記のような記述のNZ関数では、Nullはゼロに置き換えられます。特定の値や文字に置き換えたいときは、それを2番目の引数に指定します。・・・・・例:Nz(!予約者, “空き”)
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