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- "Text" プロパティ
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- テキストボックスまたはコンボボックスのテキストボックス部分に現在入力中の文字列を取得・設定します。
Valueプロパティは、Enterキーなどによってそのコントロールからフォーカスが喪失して、入力値として確定された値が格納されています。それに対してこのTextプロパティは、現在編集中の値(未確定の値)を示すものです。そのため、既存のデータを書き換えている最中は、ValueプロパティとTextプロパティとはまったく別の内容となることがあります。
このプロパティは、一般的にはChange/変更時イベントプロシージャ内の処理でよく使われます。
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- テキストボックス、コンボボックス
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Private Sub txtData_Change()
'txtDataテキストボックスの変更時
'上のテキストボックスにValueプロパティを代入
Me!Valueプロパティ = Me!txtData.Value
'下のテキストボックスにTextプロパティを代入
Me!Textプロパティ = Me!txtData.Text
End Sub
- まず、空欄のテキストボックスに「123456」と文字を1つずつ入力していきます。1文字入力するたびに変更時イベントが発生し、そのときのTextプロパティ値が表示されます。もともとこのテキストボックスは空欄であったため、Valueプロパティは空欄のままです。
- 次に、いったんフォーカスを適当な別のコントロールに移動させます。このときテキストボックスへの入力値が確定されますので、Valueプロパティにその文字が設定されます。さらに下図では、入力された文字をクリアしています。それによってTextプロパティは空の状態になります。
- 続いて、別の文字をテキストボックスに入力していきます。この状態ではまだ新しい入力値は確定していませんので、Valueプロパティ値は元のままで、Textプロパティだけが新しい入力値に変わります。
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