Object Picker  Ver 2

『Object Picker』は、Accessのナビゲーションウィンドウに表示されているオブジェクト(隠しオブジェクトのテーブルは除く)の一覧を取得するアドインツールです。


Accessでは、自分で作ったテーブルやフォームといったオブジェクトがナビゲーションウィンドウに表示されますが、そこに表示されたオブジェクト名だけをテキストベースで一覧として取得したいということはありませんか?。

たとえば、複数のアクションクエリを連続して実行するプログラムを書く際、クエリ名を取得できればコピー&ペーストで簡単確実にクエリ名を記述することができます。あるいは、ちょっとした仕様書を書く際に、簡単にオブジェクトの種類別にオブジェクトの一覧をコピーしてExcelのワークシートにペーストできれば便利です。仕様書とまではいかないまでも、開発作業のチェックリストのようなものにオブジェクトの一覧を貼り付けたいといったこともあるかもしれません。

一方、ひとつだけのオブジェクト名のコピーであれば、ナビゲーションウィンドウ上でオブジェクト名を変更するような操作をすることでクリップボードにコピーできますが、複数となると、そのような操作を何度も繰り返すか、Accessの”データベース構造の解析”ツールを使ったりする必要があります。いずれにしても面倒な操作が必要です。

そこで、「オブジェクト名だけでいいからとにかく簡単かつ素早く一覧を取得したい」という(個人的な)ニーズで作ったのがこのアドインツールです。オブジェクトをコピーするほどは簡単な手順ではありませんが、かなり少ないステップでオブジェクトの一覧を取得することができます。あとはデータシートに一覧表示されたオブジェクト名をコピーして、好きなところに貼り付けて使うだけです。


※本ツールフリーウェアです。自由にお使いください。ただし、使用に関しての保証やサポートは一切できかねますので、ご自分の責任においてご利用ください。


アドインのセットアップ

本ツールはAccess用のアドインです。はじめに下記のような手順でセットアップする必要があります。
  1. 本ツールの配布ファイル(.ZIP)を解凍し、適当な場所にAccessアドインファイル(.accda)を置きます。
    ※その際、32bit版のAccessでは『ObjectPicker.accda」を、64bit版のAccessでは『ObjectPicker_64.accda」をお使いください。

  2. Accessを起動します。

  3. リボンの[データベースツール]タブより、[アドイン]ボタンをクリックし、[アドインマネージャ]を選択します。

  4. アドインマネージャが起動したら、[新規組み込み]ボタンをクリックします。

  5. 表示された画面で、先ほど解凍した「ObjectPicker.accda」または「ObjectPicker_64.accda」を選択します。

  6. アドインマネージャの「使用可能なアドイン」の一覧に「Object Picker」が追加されたことを確認して、[閉じる]ボタンをクリックしてアドインマネージャを終了します。


    ※この操作によって、「ObjectPicker.accda」または「ObjectPicker_64.accda」は所定のアドイン専用のフォルダにコピーされます。適当な場所に解凍したそれらのファイルについては削除してしまってかまいません。

使い方

  1. Accessを起動し、開発などを行うデータベースファイル、つまりオブジェクト一覧の取得対象となるデータベースファイルを開きます。

  2. リボンの[データベースツール]タブより、[アドイン]ボタンをクリックし、[Object Picker]のメニューを選択します。
    それによって、Object Pickerが起動します。




  3. 取得対象の任意のオブジェクトの種類にチェックマークを付けて選択します。


  4. [実行]ボタンをクリックします。
    それによって、カレントデータベース内の、指定されたオブジェクトの一覧が画面上のデータシート内に表示されます。


  5. あとはその一覧を任意のレコード単位でコピーするなり、「オブジェクト名」の列だけをコピーするなりして、そのデータを使ってください。

    • [コピー]ボタンをクリックすると、オブジェクト一覧のデータシートに表示されているすべてのレコードを一括してクリップボードにコピーすることができます。

    • [デザインビュー]ボタンをクリックすると、オブジェクト一覧のカレントレコードのオブジェクトをデザインビューで開くことができます。

旧バージョンからの変更点

  • Access2019ならびに64bit版のAccess(別ファイルとしてZIPファイルに同梱)に対応しました。
  • 対象オブジェクトに「マクロ」を追加しました。
  • オブジェクト一覧の[コピー]機能を追加しました。
  • [デザインビュー]機能を追加しました。
  • その他、デザイン等の小変更を行いました。

動作環境

本ツールをご利用になるには、Microsoft Access 2019(32bit版 または 64bit版)または Access for Microsoft 365(2019相当の32bit版 または 64bit版)など が必要です。

※それ以外のバージョンについては動作確認しておりません。実際にアドインデータベースを開いて動作可否をご確認ください。


ダウンロード

ダウンロード (objectpicker200.zip)
ZIPファイル内にあるデータベースファイルのうち、32bit版Accessには『ObjectPicker.accda』を、64bit版Accessには『ObjectPicker_64.accda』をお使いください。

以前のバージョンのAccessをお使いで、上記のファイルが動かない場合には、前のバージョンをご利用ください。






Copyright © T'sWare All rights reserved