大きな文字の汎用MsgBoxクラス
Access VBAのMsgBox関数で表示されるダイアログボックスのメッセージ文を、より大きな文字で表示するため、通常のメッセージボックスを模倣した、独自のフォームによるMessageBoxクラス(フォームモジュール)です。
特 徴
- MsgBox関数と同様の呼び出し方で、ボタンの種類やアイコン、タイトルなども引数指定できます。
- クリックされたボタンを返り値として取得することもできます。
- MsgBox関数と違ってダイアログの大きさが自動で変わらない代わりに、高さを半分にする引数を指定することができます。
- 通常のAccessのフォームですので、フォームのデザインを変更することで、フォントの種類や大きさを自由に変更できます。
構 文
【宣言】
[Public | Private] Dim objectexpression As Form_tsMessageBox
Set objectexpression = New Form_tsMessageBox
objectexpression |
任意のオブジェクト変数名を指定します。 |
tsMessageBox |
使用するデータベース内にこのフォームを配置しておく必要があります。 |
【呼び出し】
objectexpression.Show(Prompt[, Buttons][, Title][, HeightRow])
objectexpression |
あらかじめ宣言された変数名を指定します。 |
Prompt |
ダイアログボックス内にメッセージとして表示する文字列を指定します。MsgBox関数と同様に改行(vbCrLf)を入れることもできます。
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Buttons |
表示されるボタンの種類と個数、使用するアイコンのスタイル、デフォルトのボタンなど、それらを表す値の合計値を示す数式を指定します。MsgBox関数と同様の組み込み定数を指定しますが、使える定数は下記の範囲になります。
- vbOKOnly → [OK]ボタンのみを表示します。
- vbOKCancel → [OK]ボタンと[キャンセル]ボタンを表示します。
- vbYesNoCancel → [はい]、[いいえ]、および[キャンセル]の3つのボタンを表示します。
- vbYesNo → [はい]ボタンと[いいえ]ボタンを表示します。
- vbQuestion → 問い合わせメッセージアイコンを表示します。
- vbExclamation → 注意メッセージアイコンを表示します。
- vbInformation → 情報メッセージアイコンを表示します。
- vbDefaultButton1 → 第1ボタンをデフォルトボタンにします。
- vbDefaultButton2 → 第2ボタンをデフォルトボタンにします。
- vbDefaultButton3 → 第3ボタンをデフォルトボタンにします。
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Title |
ダイアログボックスのタイトルバーに表示する文字列を示す文字列式を指定します。省略するとタイトルバーは空白となります。 |
HeightRow |
この引数に”True”を指定すると、メッセージ文の領域の高さを元のフォームデザインの2/3にして、ダイアログボックス全体の高さもそれに合わせて低くします。これに”False”を指定した場合、あるいは省略した場合には元のフォームデザインの高さで表示されます。 |
【返り値】
ダイアログボックスでユーザーによってクリックされたボタンに応じて、値が返されます。その値もMsgBox関数と同様の組み込み定数で判別することができます。ただしこれもMsgBox関数のすべてのボタンには対応していません。
返り値 |
- vbOK → [OK]
- vbCancel → [キャンセル]
- vbYes → [はい]
- vbNo → [いいえ]
|
使用例


使い方
データベースの中に実行例を示したフォーム"frm使用例"が付いています。そのフォームを使って、どのような使い方ができるかを確認してください。また、そのモジュールの記述を参照することによって、いろいろな呼び出し方が分かると思いますので、それらのコードをご自分のモジュールに応用してご利用ください。
なお、サンプルでは、Declarationsセクションでやフォームの読み込み時イベントを使って、フォーム全体でオブジェクト変数を宣言していますが、もちろんプロシージャ単位で使うことも可能です。
だたし、一切のサポートは行いません、また一切の責任は負いません。
ダウンロード
ダウンロード (MESSAGEBOX.ZIP、37,637 バイトあります)
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