アンケートテンプレート クエリのカスタマイズの要点


『アンケートテンプレート』のアレンジに必須となる、「クエリのカスタマイズ」の要点について説明します。


まず、本データベースのクエリとレポート(グラフ)の関係について説明します。

たとえば、「初期設定 - メニュー設定」画面において、下図のように、メニュー番号「1」が「店舗別アンケート数推移」「折れ線グラフ」に設定されているとします。


このとき、「メインメニュー」画面では、[アンケート回答入力編集]ボタンのすぐ下にある2番目のボタンの標題が「店舗別アンケート数推移」と表示されます。[アンケート回答入力編集]ボタンはシステム固定のものなので、その次以降がユーザー設定可能な「メニュー番号1」「メニュー番号2」・・・・のメニュー項目となります(最大10ケまで)。


そして、そのボタンがクリックされると、自動的に折れ線グラフのレポートが開かれる仕組みになっていますが、その「グラフオブジェクトの値集合ソース(グラフ内容のデータ元)」は、メニュー番号「1」ということで、「Q集計メニュー1」クエリが使われます。

つまり、メニュー番号「1」で表示させるグラフの内容を変更したければ「Q集計メニュー1」クエリをカスタマイズするということです。以降、メニュー番号「2」なら「Q集計メニュー2」、「3」なら「Q集計メニュー3」といった具合です。

※このことから、クエリのデザインは自由に変更してかまいませんが、「クエリ名」は変更しないようにしてください。実行時にエラーとなります。


次に、クエリの仕組みです。

アンケートの回答結果のデータは「tblアンケート回答」テーブルに保存されますので、クエリで使うテーブルは常に「tblアンケート回答」となります。

そして、クエリの種類は「選択クエリ」「集計クエリ」「クロス集計」あるいは「ユニオンクエリ」など、データを出力するものであればどれでもかまいませんが、グラフのX軸/Y軸/データ系列の関係から、クエリをデータシートで表示させたときのフィールド構成は次の要件を満たしている必要があります。
  • X軸に出力したいデータは「1列目」であること(フィールド名は自由)
  • データ系列として出力したいデータが「2列目以降のフィールドおよびその名称」であること
  • それら以外の余分なフィールドはないこと

これらを具体的なクエリのデータシートビューとグラフの出力結果の比較例でみてみましょう。

  • 折れ線グラフの場合



    ここでは、1列目の「年月」のデータがX軸に出力され、2列目以降の各「店舗名」が系列となっていることが分かります。そして各レコードの2列目以降のフィールドの値が折れ線グラフとしてプロットされています。


  • 複数系列の縦棒グラフの場合



    ここでは、1列目の「年月」のデータがX軸に出力され、2列目以降の各「評価」が系列となっていることが分かります。そして各レコードの2列目以降のフィールドの値が積み重ねの縦棒グラフとして出力されています。


  • 系列1つの縦棒グラフの場合



    ここでは、1列目の「店舗名」のデータがX軸に出力されています。またフィールドは2列目までしかないので、系列は「アンケート数」の1つだけのグラフとなります。

「tblアンケート回答」テーブルの各回答結果のフィールドにどのような値が保存され、それをどう集計してグラフ化するかはまちまちです。またそのテーブルのフィールド名も、汎用性を持たせるため特に設問内容に関連付けられたものになっていません。具体的なクエリのデザイン・出力データはアンケート内容に応じて各自でカスタマイズしていただくことになりますが、基本的には以上のようなルールに沿って、該当するクエリを適宜作り変えてみてください。






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