コード一括置換ツール - Code Replacer

『コード一括置換ツール - Code Replacer』は、Accessのモジュール内のコードに対して複数の文字列置換を一度に実行するアドイツールです。

コードの一括置換については、VBEの標準の置換機能でも行えます。対象を”カレント プロジェクト”として実行すれば、フォーム・レポート・標準モジュールなど、すべての文字列置換を一気に行うことができます。

しかし、検索して置換する文字列の組み合わせがいくつもある場合、つまり複数のさまざまな文字列置換を行うには、上記の作業をその回数だけ繰り返す必要があります。

そこで、このツールを使って、あらかじめデータシート上に検索文字列と置換後の文字列を複数列挙しておけば、あとはそれらを一気に検索・置換処理させることができます。


本ツールはフリーウェアです。自由にお使いください。ただし、
  • 本ツールを使用したことによる問題については一切責任を負いません。
  • 事前に必ずデータベースファイルのバックアップを取ってから実行してください。
  • コード一括置換後に問題がないか、コンパイルや実行等で十分に動作確認を行ってください。
  • サポートは一切行いません。


アドインのセットアップ

本ツールはAccess2010用のアドインです。はじめに下記のような手順でセットアップする必要があります。
  1. 本ツールの配布ファイル(.ZIP)を解凍し、適当な場所に「CodeReplacer.accda」を置きます。

  2. Access2010を起動します。

  3. リボンの[データベースツール]タブより、[アドイン]ボタンをクリックし、[アドインマネージャ]を選択します。

  4. アドインマネージャが起動したら、[新規組み込み]ボタンをクリックします。

  5. 表示された画面で、先ほど解凍した「CodeReplacer.accda」を選択します。

  6. アドインマネージャの「使用可能なアドイン」の一覧に「コード一括置換ツール - Code Replacer」が追加されたことを確認して、[閉じる]ボタンをクリックしてアドインマネージャを終了します。


    ※この操作によって、「CodeReplacer.accda」は所定のアドイン専用のフォルダにコピーされます。適当な場所に解凍した「CodeReplacer.accda」については削除してしまってかまいません。


使い方

  1. Access2010を起動し、開発などを行うデータベースファイル、つまりモジュールのコードの一括置換を行いたいデータベースファイルを開きます。

  2. リボンの[データベースツール]タブより、[アドイン]ボタンをクリックし、[Code Replacer]のメニューを選択します。これによってCode Replacerが起動します。




  3. 「検索する文字列」の欄に置換元となる文字列を、また「置換後の文字列」の欄にその文字列を入力しします。もちろん行単位で複数の組み合わせを入力することができます。

  4. それらの文字列を置換対象から除外したいときは、各欄を空欄にするか、行単位で削除してください。また[クリア]ボタンで全レコードをまとめて削除することもできます。

  5. この処理では、モジュールをひとつずつ開いて、コードを1行ずつ検索・置換し、そのモジュールを閉じるという操作を繰り返します。各モジュールを閉じる際の「保存確認」を2つの中から選択します。

    • オブジェクトごとに保存確認をする →→ 通常の操作と同様に保存するかどうかのメッセージが表示されます

    • そのまま上書き保存する →→ 無条件で上書き保存します

  6. [実行]ボタンをクリックします。
    それによって、カレントデータベース内のすべてのモジュール(フォーム・レポート・標準モジュール等)に対して、指定した複数の組み合わせの検索・置換の処理が実行されます。

  7. 置換後の状態はVBEを開いて確認してください。

【注意】
  • 検索・置換文字列を変更する順番によっては、連鎖的な置換が行われることに注意してください。たとえば、
        ● AAA → BBB
        ● BBB → CCC
    と指定した場合、まず最初の処理によってAAAがBBBに置換されます。続いての処理でBBBがCCCに置換されます。したがって、元々AAAだったものもBBBだったものも、最終的にはすべてCCCとなります。
    一方、
        ● BBB → CCC
        ● AAA → BBB
    という順番で指定した場合には、最終的にはCCCとBBBとなります。また、
        ● AAA → BBB
        ● AAA → CCC
    と指定した場合、最初の処理によってAAAがBBBに置換されるとAAAという文字列はなくなりますので、次のCCCへの置換処理は実質的に無視されます。

  • 特定の”プロシージャだけ”、特定の”モジュールだけ”といった選択はできません。全モジュールが一気に処理されますので注意してください。


動作環境

本ツールをご利用になるには、Access2010が必要です。Access2013については動作確認しておりません。



ダウンロード

ダウンロード (CODEREPLACER.ZIP、35,796バイトあります)






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