Chapter2-3 変数と定数

変数とは

  • 数値や文字列、計算結果などのデータを保管しておくためのプログラム上の”器”

  • 一度変数に代入されたデータは、さまざまな場所で利用できるVBAにはさまざまな関数(組み込み関数)がある

「変数」とは、数値や文字列、計算結果などのデータを保管しておくためのプログラム上の“器”です。「変数名」はその器に付けられた名前です。器を移動すればその中味もいっしょに移動するように、一度変数に代入されたデータは、以降、その変数名を呼び出すことでさまざまな場所で利用することができます。
  • 変数を使うには、まずプロシージャの先頭で「Dim」ステートメントを使って、その使用を宣言します。

  • 変数名には特定の文字を除く任意の名前を付けることができますが、一般的には半角英数字・記号(主にアンダーバー”_”)とします。

  • 変数に値を代入するには、変数名の次に「=」を記述して、その右に代入する値を記述します。

■変数の使用例
Dim Value1
Dim Value2

Value1 = 100
Value2 = 200
Debug.Print Value1, Value2
Debug.Print Value1 + Value2
Value2 = Value2 * 2 + Value1
Debug.Print Value2




定数とは

  • プロシージャ内で変わらない値は「定数」として宣言する

  • 「Const」ステートメントで宣言する

  • プログラムが見やすくなる

  • メンテナンスが容易になる

変数は、一度、値を代入したあとも、自由に他の値を代入することができます。これに対して、プロシージャ内で変わらない値は「定数」として宣言します。定数として宣言することで、プログラムを見やすくしたり、メンテナンスを容易にしたりすることができます。定数は、プロシージャの先頭で「Const」ステートメントを使って、その定数名と定数値を宣言します。

■定数を使わない例
Debug.Print 10 * 3.14
Debug.Print 20 * 3.14
Debug.Print 60 * 3.14
Debug.Print 77 * 3.14


■定数を使った例
Const PAI = 3.14 ←←ここを変更するだけですべてにその値が反映されます

Debug.Print 10 * PAI
Debug.Print 20 * PAI
Debug.Print 60 * PAI
Debug.Print 77 * PAI



また、定数の中には、あらかじめVBAあるいはAccessが定めている「組み込み定数」と呼ばれるものがあります。たとえば、StrConv関数の引数に指定する"vbWide"などのキーワードがそれです。

コードウィンドウでは、引数に組み込み定数を指定すべきところにカーソルが来ると、自動的にその一覧が表示されます(自動メンバ表示機能)ので、わざわざ書き込むのではなく、そこから選択(ダブルクリックするかスペースキーで入力される)することができます。
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