1 PHPの入手とインストール

はじめに、PHPの動作環境を構築します。PHPは無償のオープンソースですので、インターネットから簡単に入手することができます。次のような手順で入手します。
  1. 「My PHP.net」のサイト「http://www.php.net/」にアクセスします。

  2. ページ上部のメニューの左端にある「downloads」をクリックして、ダウンロードファイルのページに進みます。

  3. 「Windows Binaries」と表示されている部分がWindows環境用のPHPファイルです。いくつかのファイルがありますが、ここから「PHP 5.2.3 zip package」(このファイル名は2007年8月時点のものです)をクリックして選択します。


  4. ミラーサイトの一覧が表示されますので、そこから適当なサイトをクリックします。


  5. 「php-5.2.3-Win32.zip」というファイルがダウンロードされますので、それを適当なフォルダに保存します。

次に、ダウンロードしたファイルを使って、PHPをWebサーバーとなるパソコン上にインストールします。
  1. まずパソコン上に、PHPの関連ファイルを置くフォルダを新規作成します。ここでは「C:\PHP」として説明します。

  2. 次に、ダウンロードした「php-5.2.3-Win32.zip」ファイルを解凍します。解凍されたファイルの出力先は上記で作った「C:\PHP」とします。・・・・・・zipファイルに保存されているフォルダ構造そのままで解凍します

  3. 「C:\PHP」に解凍されたファイルのうち、「php5ts.dll」ファイルをWindowsのシステムフォルダ(C:\WINDOWS\system32やC:\WINNT\system32など)の下にコピーします。

  4. さらに「php.ini-dist」ファイルをWindowsフォルダ(C:\WINDOWS)の下にコピーした上で、「php.ini」という名前に変更します。

次に、PHPの動作環境を設定します。それには、上記で最後にコピーした「php.ini」ファイルを、テキストエディタを使って直接編集します。その編集ケ所は次の通りです。なお、ファイル上の行番はPHPのバージョンによっては変わっている場合がありますので、適宜エディタの検索機能などで場所を見つけてから編集を行ってください。
  • 469行目にある「doc_root」という項目に、IISのWebページ公開用の基点フォルダを追記します。通常は、「"C:/Inetpub/wwwroot"」となります。なお、フォルダの区切り記号は「\」ではなく「/」を用います。
    ; The root of the PHP pages, used only if nonempty.
    ; if PHP was not compiled with FORCE_REDIRECT, you SHOULD set doc_root
    ; if you are running php as a CGI under any web server (other than IIS)
    ; see documentation for security issues. The alternate is to use the
    ; cgi.force_redirect configuration below
    doc_root = "C:/Inetpub/wwwroot"


  • 476行目にある「extension_dir」という項目を、今回PHP関連ファイルを置いたフォルダ下にある「"c:/php/ext"」に書き換えます。
    ; Directory in which the loadable extensions (modules) reside.
    extension_dir = " c:/php/ext"


  • 以下の設定は、PHPで2バイト文字を処理するために必要なものです。2バイト処理用の関数を使ったりする際に必要となります。AccessやSQL Serever等へのデータアクセスと直接関連するものではありませんが、一般的な設定項目として変更を行っておきます。
    • 「;extension=php_mbstring.dll」の先頭の「;」を削除する(;はコメントを意味します)
    • 「;mbstring.language = Japanese」の先頭の「;」を削除する
    • 「mbstring.internal_encoding = EUC-JP」を「mbstring.internal_encoding = SJIS」に書き換える
    • 「;mbstring.http_input = auto」の先頭の「;」を削除する
    • 「;mbstring.http_output = SJIS」の先頭の「;」を削除する
    • 「;mbstring.encoding_translation = Off」の先頭の「;」を削除して「On」に書き換える
    • 「;mbstring.detect_order = auto」の先頭の「;」を削除する
    • 「;mbstring.substitute_character = none;」の先頭の「;」を削除する
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